TOP > オーダースーツ用語集
オーダースーツ用語集
あ行
アイ・シャツ
Tシャツの袖を切り落としたような形のシャツ。
アイビーリーグモデル
アメリカのデザイナーを中心に構成された「国際衣服デザイナー協会」が1955年に発表したスーツモデル。"アイビーリーグ"と呼ばれるフットボールリーグを構成する米国東部の私立大学の学生たちが好んで着用した。ジャケットはナチュラルショルダー、ずんどう型のシルエットが特徴。パンツは細身のシルエットのものを合わせて着用していた。
アウター・スーツ
秋服レジャー・スーツを指す呼称。
アスコット・タイ
アスコットとはイングランドのアスコットヒース(地名)の王室所有競馬場の名称。 この場所で貴族たちが幅広のネクタイをつけたことがアスコット・タイの名称の始まり。主に礼装用のネクタイとして使用される。
アフター・シックス
午後6時以降に着る礼装の呼称。 タキシードなど、ドレッシーな服装全般を含めて呼ばれる。
アメリカン・コンチネンタル・モデル
1958年ごろから流行した背広型で、着丈が短く、前カットの大きいシングル2つボタンの上衣に、ほっそりとしたスラックスを合わせたスーツ・スタイル。
アメリカン・ブリティッシュ・モデル
トラディショナル・モデルを米国調にアレンジしたスーツ・スタイル。 一般的にウエストがややしぼってあるのが特徴。
アメリカントラディショナル
アメリカの伝統的な紳士服モデル。英国移民が多い米国東部に端を発しており英国調スタイルよりカジュアルな雰囲気に仕上ている。
アルスター・コート
両前ベルトつきのロング・オーバー。 「アルスター」とはイギリスのアイルランド北部の州名で、同地方で多く用いられた両前のロング・コートにこの名称が使われた。 胸を両前とし、腰ベルトつき、もしくは背だけベルト付として防寒用に着用される。主として旅行用、防寒用として用いられる。
アルスターレット
アルスターまがいのコートの意味。 衿はアルスターカラーと同じだが、バックベルトが付くのと、丈が多少短いという違いが見られる。
アンコンストラクテッドスーツ
スーツに不可欠な芯地やパッド、裏地などをまったく使わないか、最小限にしたスーツ。略してアイコンスーツとも呼ばれている。
アームホール
袖部を付けるために、スーツ本体に開けられた穴のこと。袖ぐりとも言い、デザインによって深さや広さが異なる。
イタリアン・コンチネンタル
1950年代中期のローマに端を発した背広の流行型の一つ。 細い衿や浅いサイド・ベンツ、それにカフス付きの袖などが特徴的な着丈の短いタイト・フィットの上衣。すそに折り返しをつけない先細り型のベルトレス・スラックスの組み合わせからなる背広服のこと。
イブニング・ドレス
夜間の礼服。燕尾服。 夜間の正宴、観劇、舞踏会などに着用する服装。 地色は黒または濃紺。
インディーズ・ブランド
英語のインディペンデント・ブランドからきた名称。スタイルは流行のビッグTシャツやゆったりとした半ズボン。 量産せず特定のグループで楽しむ服。
イタリアンスタイル
袖本開きや本台場仕立てにするなどし、英国調スタイルをもとにウエストを絞り込み、裾が腰にフィットするスタイル。肩幅は強調し、ややいかり肩のラインを持っている。
ウエスト・マーク
ほっそりと、くびれたウエストラインを強調するシルエット。ベルトをするだけではなく、Aライン、ハイウエストなどウエスト・ラインにアクセントを置いたスタイルの総称。
ウェルト・ポケット
縁飾りのあて布をつけた縁が太くなっているポケットで背広の胸ポケットに使われる。 ウエルトとは縁飾りの意味。スーツジャケットの胸ポケットやコートの腰ポケットなどに多く使われている帯状の切りポケット
ウエスマン
パンツの最上部にあたる部分。ウエストバンドがなまってこう呼ばれている。シャツなどがパンツからはみ出さないように滑り止め付いたものをマーベルトという。
ヴェステッドスーツ
ヴェスト付きスーツのこと。スリーピーススーツとも呼ばれる。
Aライン
胸のあたりはぴったりとして裾にかけて広がるシルエット。同年代にはAラインのほかH,Y, コロール(花冠)、ジグザグなどの美しいラインの服が次々と発表された。
エポーレット
肩章のこと。 元来は軍服に用いられた金や銀の編み紐飾りをさしているが、現代では特殊な正装以外にはほとんど用いられず、トレンチやそのほかのカジュアル・ウエアなどにつけるショルダー・ストラップ(肩章)のことをさす場合が多い。
オックスフォード・バッグズ
スラックスの一種。 1920年代に英国のオックスフォード大学の学生たちが使い始めたことから流行。 極股上が深く、広いウエストバンドが付き、1本または2本のタックをとりヒップから裾にかけて太いシルエットになっている。
か行
カラー
衿の上部分(上衿)。首にそって立ち上がり、襟腰からシャツが1㎝程度(襟腰の高いシャツなら2㎝程度)出るくらいが望ましい。
カウチン・セーター
木や動物をモチーフにした柄と小さなショールカラーを特徴にしたセーターの一種。撥水性、防寒性に優れている。
カクテル・ドレス
婦人晩餐服で、カクテル・パーティーや夕方の集まりの時などに着用するドレッシーな服。
カフ・リンクス
シャツの袖口に使われる飾り釦の総称。 大多数はフォーマルウェアに用いられ、プレーンな物であれば、ビジネス・ウェアに使われることもある。
カマー・バンド
タキシードに用いられる腹巻状のものをいう。 タキシードのラペルに用いられる拝絹と共地で作られ、ヒダが付いているが、ヒダ数は別に決まってはいない。 もともとはサッシュ(腹巻)をヒントに作られたベスト代わりの帯で1893年に誕生した。 これを真似てベスト型にしたものがカマーベストと呼ばれる。
カマー・ベスト
腹巻チョッキのことで主にタキシード着用の時に用いる。
グランジ・ルック
グランジは英語で「薄汚い」とか「汚れている」の意味できちんとしたてた洋服なのに裏地が表地みたいになっていたり、上着の背中を全部裏地にしたりする服。
グレーディング
型紙の長さと幅を各一定の比率で拡大または縮小し、サイズ別のセットを作ること。
クレリック・シャツ
身頃が柄(主に縞)か色無地で、衿とカフスを白無地にしたワイシャツの呼称。
剣物
洋服仕立ての職業用語で、礼服など主にピークラペルのデザインものの総称。
コロニアル・スタイル
20世紀の初期、インドや南アジア、アフリカなどの植民地でヨーロッパの人々が着た貴族趣味の夏のスタイル。
コンバーティブル・カフス
交換できるカフスのこと。 シャツの場合、片方にボタンが付き、両方に穴がありボタンでとめて着ても良く、カフスボタンを用いてもいいという両用のスタイル。
コンバーティブル・カラー
両用衿。ステンカラーのように襟元を開けても閉めても着られる衿型の呼称。
ゴージライン
カラー(上襟)とラペル(下襟)の縫い合わせた部分のこと。イタリアクラシコなどのゴージラインが高めにあるデザインは高度な技術が要求される。
腰ポケット
別名サイドポケットともいい、フラップは雨風をしのぐために考案されたもの。
殺し襟
ジャケットなどの襟部分を首筋にフィットさせるための技法。丹念にアイロンで押さえながら生地を形付けていく。
さ行
サーコート
元は甲冑の上に来たチュニックタイプの衣服。
サイド・ベンツ
背広、上着の後ろの割れ目(ベンツ)の1種で両脇が開いているもの。「剣吊り」とも呼称される。
細腹(さいばら)
サイドパート、サイドボディ、つまりジャケットの脇の部分または脇下の部分で、前身頃と後ろ身頃の間に縫いこまれた布のこと。
サヴィルロウ
イギリスのウエストエンド地区の通りの名称。王室御用達の最高級のテーラー、シャツ、靴メーカーなどが軒を並べている。日本の「背広」の語源とも言われる。
サックスーツ
いわゆる寸胴型スーツのこと。19世紀半ばから20世紀初頭にかけてのスーツの形をさす米語。英国ではラウンジスーツと呼ぶ。
サルトレアナポレターノ
ナポリの仕立て屋。ミラノなどのスーツと比べて、ステッチなど装飾的デザインを多様する傾向がある。
地襟(じえり)
テーラード~カラーなどの裏襟のこと。
ジャケット
一般的に上着を意味する。特に背広方の上着の呼称のこと。 ウエスト・レングスのジャンパーから、スリークォーター・レングスのコートまでジャケットと呼ばれることもある。
ジャズスーツ
スーツの流行型。丈が長くウエストの絞りが強いジャケットに細身のパンツが特徴。
ショルダーライン
その名の通り肩のラインのこと。スーツのデザインによって直線的なラインや丸みを帯びたラインなどがある。見た目ではあまり変化はないが、着た時のフィット感が人によって異なる。
ショール・カラー
ウエストから首の周りまでの長さの、刻み目やピークをつけずに折り返されている衿。
シングル・カフ
一重になっているシャツの袖口。カフ・リンクスまたはボタンで留められるようになっている。
シングル・ブレステッド
シングルブレステッドとは、いわゆる2つボタンスーツや3つボタンスーツのこと。現在ではビジネスを中心にスーツの形の主流。
ジレ
ベスト(胴着)をさすフランス語。 元は華美な装飾を施した袖なしの胴着を意味したが、現在ではベストと同義に扱われる。
芯据え(しんぞえ)
服作りの中で最も重要な作業。前身頃の表地を芯地に馴染ませるため、しつけ糸で留めていく。
スカラップ・ポケットt
フラップ・ポケットの変形。フラップが逆山型になったもの。スカラップとは帆立貝のこと。
スクープ・ネック
首元を深くえぐりとったネック・ライン。
スプレッドアウト
ダブルブレステッドのジャケットのボタン配列の一種。2列のボタンがVの字に並んだものの呼称。
スタンド・カラー
立衿のこと。ネール・カラーはインドの政府高官の着る上衣の立衿を元首相のネールにちなんでこう呼ぶ。 同系統のものにマオ・カラーがあるが、こちらは中国の人民服の立衿を元首相の毛沢東(マオツォートン)の名にちなんだものでどちらも明確な区別はない。
スペンサー・ジャケット
18~19世紀にかけて流行した短い丈のコート。始めて着用したジョージ・ジン・スペンサーがその名の由来。
スーツ
ジャケット、ベスト、スラックスの3点またはジャケットとスラックスの2点を同生地・同柄で仕立てたもの。背広とも呼ばれる。
背抜き
肩の付近にだけ裏布を付ける肩裏のこと。
背抜き仕立て
ジャケットの背の部分に裏地をつけない仕立て方法。夏服や合い服に多かったが、最近では暖房の普及により冬服も標準化してきている。
セミ・クローバー・ラペル
上衿は角で下衿のきざみのところを丸くカットした衿の形式。
セミ・ノッチド・ラペル
ノッチ・ラペルの下衿の角度をやや上に上げた背広の衿の形式。
セミ・ピークド・ラペル
ピーク・ラペルの下衿の角度をやや下げて小さめにした衿の形式。
セミ・ラグラン・スリーブ
袖山の中央に肩からカフスまで縫い目が通っていくもの。 普通袖と同じように見えるが袖の作りが異なる。別名スプリット・スリーブ。
センター・ベント
背広・上衣の背中の中央縫い目線が開いているものの呼称。
センター・プリーツ・バック・ベルト
背帯付で背縫いのヒダの呼称。
セーラー・カラー
水平の制服また女学生のセーラー服に見られる衿の形。 また衿を立てる機能があり、遠くからの伝令がよく聞こえるようになっている。
側章
フォーマル・ウエアのズボンの脇線縫い目に沿って付けられる比較的幅の広い飾りテープ。
ソフト・スーツ
ソフト素材、ソフト仕立てを特長にした背広。イタリア系のデザイナーが得意。
た行
タイ・タック
タイ・ホルダーの一種。タイピンに座金の押さえが付いたものでシャツの裏側から止める。
タイ・チェーン
タイ・バーとチェーンが一緒になったものの呼称。
タイ・バー
単純にはさんでとめる形式のタイ・ホルダーの呼称。
タイ・ピン
ピンの頭にパールや宝石をつけたクラシックなもの。特に礼装時に用いられることが多い。
タイロッケン
ダブル・ブレステッドでボタンがなく共地のベルトでウエストを締める形のコート。 本格的なものはのは前2箇所後ろ1箇所で尾錠留になっている。
タキシード
夜間の略礼装として用いられる礼服。ダブルもあるがシングルが一般的。
ダスター・コート
ほこりよけの意味を持つ軽いコート。60年代に日本で流行。
タック
ヒダのこと。スラックスのウエストバンド下部に見られるものでこれがないものをノータック、一本のものはワンタックと呼ばれる。
タブ・カラー
シャツの衿に小型のタブが付いててそれをネクタイの下で止め合わせる形式の襟。
ダブル・カフス
シャツ・カフスの一種。カフスが折りかえって二重になったもの。
タブレス・タブ・カラー
ショートポイントカラーの一種。 衿の開きの狭いもの。タブカラーのタブを取ったように見えるためこの名が付いている。
段返り
トラディショナルモデルのジャケットに見られるボタンの付け方。
玉縁(たまぶち)ポケット
縁取りポケットの総称のこと。片玉縁や両玉縁などがある。
段返り(だんがえり)
ジャケットの下襟が第1ボタンの下あたりで折り返されているデザイン。ローリングダウンモデルとも呼ばれる。
ダーツ
縫込みのこと。背広の前ダーツというように使われる。 このダーツをとる事でジャケットのシルエットが変わる。
チェストウェルトポケット
ジャケットの左胸についている、ごく一般的な切りポケットの呼称。
チェスターフィールド・コート
オーバーコートの一種。シングル・ブレステッドにノッチドカラー、前あわせがフライフロント仕立てのこと。
チェンジ・ポケット
背広上着の右脇ポケットの上に付けられた小物入れようの小さなポケッチの呼称。
手かんぬき
使用頻度が高く消耗が激しい部分に施す、手縫い補強の呼称。
ティー・シェープド・ラペル
T字型の衿で別名インバーテッド・エル・シェープ(逆L字型)ともいう。下衿の角を削ぎとった衿。
トラディショナルモデル
一般的に、ナチュラルショルダー、シングルブレステッド、段帰りのジャケットにストレート型のパンツを合わせたものの呼称。
ドロップショルダー
肩先(袖付け部)が普通の肩線より落ちているショルダーラインの呼称。
な行
ナチュラルショルダー
肩パッドが入っていないか、最小限にしたショルダーラインの呼称。
ナンバーワンサックスーツ
ブルックスブラザーズ社が初めて紹介したナチュラルショルダーのスーツの呼称。元祖トラッドスーツ。
ネック・ライン
衿線。衿ぐり線の呼称。
眠り穴
ラペルホールとも呼ばれている。ジャケットのラペルなどに開けられたハト目のないボタン穴のこと。
ノッチドラペル
シングルブレステッドのジャケットに多く採用されているジャケットの襟形状の一種。
ノー・タック
パンツ(スラックス)の前部タックがないスタイル。 腰のフィット感が強いのでスポーティなパンツによくみられる。
ノーフォーク・ジャケット
襞取り服。またはドイツ服と呼ぶ。 胸、背に肩当、襞などをつけ背部には帯(ベルト)を付けた型の背広。 衿は片衿(たまに二重衿ステンカラー)のものもある。 カントリー・ウエアのアイテムとなっていてニッカー・ボッカーを組み合わせやすい。 生地はホームスパンを主に使用し屋外スポーツ用。
ノッチド・ラペル
普通の背広に多く見られる、オーソドックスな衿型で刻み衿、菱衿のこと。
は行
箱がくし
箱型ポケットのこと。チョッキまたは背広の胸などにつける箱型のポケット。 裏ポケットにもこの方法を応用して雨ぶたやボタンを省略する場合も多い。
箱ひだ
表面を凸形に深くつまんでたたむひだ。
パッデッドショルダー
パッド入りショルダー、つまり詰め物入りショルダーの総称。対語はナチュラルショルダー。
パドック・コート
腰が密着し裾が開いたオーバーのこと。 パドックとは競馬場のことで乗馬用などに着用する上着のこと。 腰部を密着させて裾はきわめて広く作られる。時として脇や背縫いには腰部から下を内襞にするものもあり、長い細腹を入れて仕立てる場合がある。 フロントも片面、両面のどちらも用いられる。 別名「トレーシング・コート」という。
バーズアイ
鳥目織り。鳥の目のような丸いくぼみを点々と並べた織り方。 シャークスキン同様、合物の背広地の代表。
ピスポケット
パンツの後ろポケットのこと。左側だけ、ボタンが付いているものが主流だが、そのディテールも様々。
ビスポーク・テーラー
注文洋服店のことでカスタム・テーラーと同意語。 アメリカではあつらえ服専門店(カスタム・テーラー)として既製服店に対して使った。
比翼仕立て(ひよくじたて)
パンツなどの前開き部に多く用いられる。ボタンやチャックを閉めても、表から完全に見えないよう二重になっている本比翼仕立てと、上前側の端を折り返し、裏側にボタン穴を作る略比翼仕立てとがある。英語で「フライフロント」という。
平織り(ひらおり)
織物の基本。縦と横とが交差に織られていて、たて糸よこ糸が、がっちり組み合わされ、丈夫で肌触りもいい。フランネルやツイードなどが代表的なものにあたる。この他ブロード、ポプリン、ローン、ボイル、キャラコなども同じ織り方の素材として分類される。
ピークドラペル
ジャケットの襟形状の一種。剣襟。下襟の先が上に向いているもの。ダブルブレステッドのジャケットに多く採用されている。
フィッシュマウスラべル
ジャケットの襟型の一種。魚の口から連想されることからこの名前がついた。
フック・ベント
背広のベントの一種で鉤型のセンター・ベントのこと。アイビー調のジャケットやモーニング・コートなどに見られる。
ぶつけがくし
打つけがくし。張り付けたポケット。表地を切らずに袋になる布を表面から貼り付けて作る。
フライ
コートやジャケットによく使われている比翼仕立て(フライフロント)をパンツの前開きに応用したのが呼び名の由来。
フラップポケット
ふた付きのポケットのこと。ジャケットのポケットとして多く採用されている。
フラワーホール
直訳すると「花挿し穴」。眠り穴、ラペルホールと同義語。
ブリティッシュ・トラディショナル
英国の伝統的な服装の総称で、男子服の原点といわれる英国で培われた重厚なスタイル。 現在では再び原点返りの風潮でブリティッシュ・トラディショナルがメンズ・ファッションに大きく影響を与えられている。
プリーツ
通常、タックと呼ばれている。立体感を出し動きやすくなる効果がある。
ブレザー
フランネル地を用いてメタル・ボタンを付けたジャケット。 スポーティからドレッシーまで幅広く着用される人気アイテム。 語源はイギリスで19世紀半ばオックスフォードとケンブリッジ対抗ボートレースでケンブリッジの選手が着用したユニフォームの色が燃えるよう赤だったことで、ブレイズ(Blaze)炎、燃え立つ色彩からブレザーと付けられた。 現在ではさまざまな素材、服地でつくられる。
ペッグトップ・トラウザーズ
腿の太いスラックス。腿の周りを太く膝の辺をゆるくしたスラックス。
ベル・ボトム
スラックスのスタイルの一種で裾が膝の部分よりも広がったシルエット。パンタロンともいう。
ベント(ベンツ)
背中の裾部に入った切れ目のこと。中央に入っているものがセンターベント、入っていないものがノーベント。サイドに切れ目の入っているサイドベンツもある。
ボタンスタンス
服に付いているボタンの間隔やボタン位置のこと。ボタンスタンスが高いというときはボタンの位置が高いということ。ボタンスタンスが広いというときはボタンの間隔が広いという。
ボールドルック
第二次世界大戦直後に流行したアメリカ型のスーツ。広い肩幅とラペルに強いウエストの絞りなどを特徴とするジャケットに、ゆとりのあるドレープパンツを合わせたがっしりしたデザイン。英国ではアメリカンスーツと呼ばれている。
ボザム
ドレス・シャツの胸の部分。フォーマル・シャツのいか胸をスターチド・ボザム、ひだ胸はプリーテッド・ボザムという。
ま行
マドラス・ブレザー
マドラス・チェック地で作られたブレザーを総称した呼び名。 盛夏用ブレザーとして人気があった。 マドラスとはインドのマドラス地方で織られる縞柄で、その地名に由来。
マニッシュ・ルック
仕立てやフォルムなど、紳士服的要素を婦人服に取り入れたもの。 男仕立てのジャケットやパンツスーツを着ることで、より女らしさを際立たせるスタイル。 20世紀初頭より、女性の社会進出に伴ってマニッシュ・スタイルは確立されたが、単に実用的であるだけでなく、一つのファッションとして現代女性からの支持は高い。 マスキュリン・ルックともいう。
マニカカミーチャ
シャツの袖つけのように、肩にギャザーをよせて付ける技法。イタリアクラシコ系のスーツによく用いられる。
胸ポケット
通常は平行四辺形のような箱型のものが多いが最近ではフネポケットやバルカポケット、アウトポケットなど以外と様々なデザインがある。
メーカーブランド
製造業者の持つブランド。原糸や繊維といった素材メーカーものと、有名デザイナーの製造を請け負っている既製服メーカーのものとがある。 後者はとくに、有名ブランドのクォリティと同じ品物を比較的安価に買えることから、一般消費者に人気が高い。 ファクトリー・ブランドと同じ意味。
や行
ヨーロピアンモデル
主に、イタリアやフランスのデザイナーによるスーツの流行型。ベントなしで丈が長めのジャケットに、ゆったりとしたシルエットのパンツを合わせるなど、個性的かつドレッシーな印象のものが多い。
ら行
ラウンジスーツ
第一次世界大戦まで英国で着用されていたスーツの呼称。アメリカでのサックスーツにあたる。
ラペル
襟の下部分(下襟)。シングルは主にノッチドラペル、ダブルは主にピークドラペルとなっているが、幅や角度、シングルにピークドラペルなどといった、個性やオリジナリティ―を強調するポイントともいえる。
ラペルヴェスト
襟付きのヴェストの総称。そのかたちもまた様々である。
リクルート・スーツ
リクルートはそもそも新米か新入生の意味があった。 就職情報誌の大手リクルート社が学生の就職活動に大きくかかわっていることから、就職活動=リクルートの別称でいわれるようになった。 学生が就職活動をするにあたって「企業受けが良い」と無難でベーシックな濃紺やダークグレーのスーツを着ることから、それをさしてリクルート・スーツと呼ばれるようになった。
リンク・カフ
拝み合わせにしてとめるタイプの袖口。
リーファー・ジャケット
リーファーとは帆船の帆を上げ下げする人のことで、英国の海軍少尉候補生がこれを任務としていたことから彼らが着用した制服をこう呼んだ。ダブルブレスト6ボタン型の厚手の紡毛毛織を用いた紺色の短い丈のボックス・コートで、背に縫い目のないワンピース・バッグと浅いサイドスリットが特徴となっている。 現在ではそれに近いデザインのダブルブレストジャケットを総称する。 ブレザーの元祖。
レセプション・スーツ
最近の紳士用フォーマル・ウエアの一種で、会社での着用を可能としながら、ちょっとしたレセプションにも参加可能なスーツのこと。 格式としてはタキシードとビジネス・スーツの中間。ダークカラーの上質なウール素材を使用して、DB6釦のスーツなどが主流。
わ行
ワイド・ショルダー
広い肩幅。逆三角形を形成するシルエットから登場したデザインで、裾に向かってすぼまるようになっているのが特徴。 1980年代後半のイタリア・ブームの時のスーツはこのラインが多かった。90年代に入ってからはその傾向も陰りを見せ 93年には若干細め、ナロウなイメージが主流となってきている。
ワイド・ラペル
テーラード・カラーで標準的ならラペル幅のものよりも広いもの。標準サイズといわれるものが流行により変化するので、それとの 比較は単純にできないが、概ね10cmから12cm~13cmのものをいう。